親しらずは痛くなる?
2024年3月16日
こんにちは。川崎市の元住吉駅から徒歩2分の歯科医院
「元住吉歯科・矯正歯科」院長の布田です。
今回は親知らずの痛みの原因である智歯周囲炎についてお話ししたいと思います。
少しでも親知らずの痛みや、親知らずを抜くべきか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
まず初めに智歯周囲炎とは何か?ということからお話していきます。
一番奥に生えている歯(前から8番目の歯)のことを「親知らず」といい、「智歯」とも呼ばれています。
この智歯と歯肉の隙間に口腔内の細菌や食べカスが入り、細菌が繁殖すると歯肉に炎症が起きます。
この炎症が起きた状態のことを智歯周囲炎と言います。
智歯は一番奥に生えてくるためスペースが不足して斜めに生えてきたり、歯肉が歯に被った状態で生えてきやすいです。
また、歯ブラシが届かず清掃性が悪くなります。そのため汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境となります。
次に智歯周囲炎の症状についてです。
智歯周囲炎になると炎症が軽度なうちは硬いものを噛むと痛みが出る程度であまり自覚症状はありません。
ですが体調不良や睡眠不足、疲労などにより免疫力が低下すると症状が急性化していきます。
炎症の急性期では歯肉や頬の腫脹、自発痛、圧痛、嚥下痛、開口障害などがみられます。
重症化すると智歯周囲の症状に留まらず顎骨や顎下リンパ節など周囲軟組織にまで炎症が波及することがあります。
最後に治療法についてです。炎症が軽症の場合は、腫れている歯肉を洗浄して抗菌薬を飲み安静にしていることで治ります。
ですが、一度炎症を起こした智歯は、繰り返し炎症を起こすことが多いので、抜歯した方が良いです。
ただし、炎症を起こしている間の抜歯はできないので、腫れ、痛みが治まった後に抜歯します。
智歯周囲炎を起こす可能性の高い歯に関しては症状が出る前に予防的に抜歯するのも方法のひとつです。
炎症がひどい時には、大学病院や口腔外科で入院して治療を受けなければならないこともあります。
なにか症状があるときには早めに歯科医院を受診してください。
智歯周囲炎は重症化させないために早期発見、早期治療が大切です。
そのためには定期検診が必須となります。
また智歯周囲炎の予防には汚れを溜めないよう定期的なクリーニングが必要となります。
気になることやその他心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
元住吉歯科・矯正歯科ではお口の中の専門的知識を豊富にもったスタッフがたくさんいます。
お口の中でご不安、ご相談等があればいつでもいらしてください。スタッフ一同お待ちしております。
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